イギリス土産を北京郊外の円明園の宮殿へ運び、きれいに飾りたてたときの有様をマカートニーはつぎのように記しています。
「この大広間(正大光明殿とよばれた建物)に礼物の中でも最もすばらしいものを幾つか入れて、次のように配置することとした。
玉座の一方の側には地球儀を置き、反対側に天球儀を置く。
シャンデリア〔一対〕は部屋の真ん中から等距離の位置に天井からさげる。
北側のはずれにはプラネタリウムを立てる。
南側のはずれにはヴァリアミの時計(ヴァリアミはスイス出身の有名なイギリス時計師で彼の作品は最高のほまれが高い)、晴雨計、ダービシャーの磁器製の花瓶と人形、およびフレーザーの太陽系儀を置く。
これほどの工夫の巧みさと実用性と美しさを一つの部屋に集めたものは、世界中どこを探しても、よそでは見ることができないと思う」
・・・また一行は熱河の王宮を訪れ、そこでも礼物を捧げました。
これはまだD&G 時計などの腕時計がない時代の話です。